福原はちょうど先日放送が終わったNHKドラマ「平清盛」と実は縁が深い。
福原自体は1180年に平清盛が福原に都を遷都したことからスタートしたからだ。
もともと国際貿易港であった大輪田泊(現兵庫県神戸市)は平氏の拠点だった。
福原に都を置き、大輪田拍を中心に貿易を進め政治、経済の中心地にしようとした清盛。当初平安京と同様の条坊制による都市を建設しようとしたが、和田は平地が少なく手狭だったため、すぐにこの計画は行き詰まってしまった。半年後、都は再び京都に戻ることになる。
時代は流れ、幕末。外国人居留地が神戸に建設されるようになり、居留地と兵庫の中間に位置する一帯に外国人慰安所として遊郭が誘致された。そして明治元年の鉄道建設時に遊郭である一帯に神戸駅などの鉄道施設の計画が立ちあがる。これを受け、遊郭は旧湊川中流の東側に移転された。その場所は当時、人が住まない荒地だったんだとか。これが現在の福原ソープ街につながる「福原遊郭」の誕生であった。
ただし、少しややこしいが現在の福原の名称と、福原京とは関係がないらしい。
現在では、福原といえば関西では滋賀の雄琴と対をなすソープ街として全国でも有名。
少し前までは、ソープ以外にもヘルスやサロンなどが隆盛を極めていたが、最近ではソープ以外の風俗業種は少なくなっている。
また1995年阪神大震災時も当然影響を受けた福原。多数のソープが、入浴できない被災住民に無料でお風呂を開放したというエピソードが。今でも語り草になっている。
現在は現在約60店が軒を連ねる。
↓「old photos japan」というブログで明治時代の「福原遊郭」の写真を掲載している。http://www.oldphotosjapan.com/ja/photos/549/fukuhara-yukaku