「信ずべきは曖昧な幸福にあらず、ただ具体的な快楽のみ」という快楽主義を謳った澁澤龍彦の「快楽主義の哲学」が出版されてから約50年。
新たなる快楽主義の教則本となるべきものが登場した。
それは今年2月末に鉄人社という会社から出版された「みなぎり」という雑誌。これは60歳以上のシニアを対象とした快楽専門誌だ。「もうやり残したことはないと言い切るために、欲望を追究し尽くそうではありませんか」というキャッチフレーズが欲望くすぶるシルバー世代の心をくすぐる。
表紙には
・熟年から始める快適SEXライフ
・シニア出会い系サイトの遊び方
・勃起薬カンタン入手 安全な使い方ガイド
・詐欺の心配いっさいなし興奮アダルトサイト
・オトナの男のセックステクニック
・死ぬまでに堪能したいシニア大満足ソープランド
など扇情的かつ実戦的な内容が目白押し。
この出版不況といわれる中、売れ行きは好調らしく、品切れになる書店もあるという。
試しにアマゾンを覗いてみたが、売り切れだった。
男は40歳を過ぎると精力も気力も急激に下り坂。しかし、「みなぎり」が売り切れるという状況には60歳を過ぎても「まだまだヤレるで!やりたいで!」という先輩たちがいっぱいいるということが垣間見える。まだ40代の筆者もなんか勇気をもらった気がした。
福原ソープも「みなぎり」で紹介していただきたい!